2021.5.20 - 筆村栄心プロデュース"朗読バラード公演"
2021.5.20
筆村栄心プロデュース"朗読バラード公演"
筆無精なために、とうとうアーカイブが観れる最終日に慌ててこれを書いています
最近で一番揺さぶられたライブが、この筆村栄心プロデュース"朗読バラード公演"でした
まず"朗読バラード公演"っていうコンセプトを聞いた時に、ひえ〜、天才だ…!と思って
筆村栄心さんは、Twitterに手書きの二丁魁の歌詞をあげていたり、自分で覚えるために朗読してるという話を聞いていたりしたので、すごく歌詞を大事にしている印象があったのと、声優として活動されているので、その二つが組み合わさった"朗読バラード公演"…
本当に楽しみで楽しみで当日を迎えました
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1.ウサギと賽子さん
朗読パートで、Aメロの部分を語っていくんだけど、一つ一つの「なれたら」「だったら」の読み方が違っていて一気に世界観に惹き込まれた
過去のこと、どうにもならないこと?は諦めが混じったような、「かわいくなれたのなら」は希望が混じったような
ライブパフォーマンスは、落ちサビからのラスサビの流れにいつも以上にゾワっとした
スパンっと切り落とされるような切り替わる瞬間
そのあとのぺいくれの高音・低音パート、厚みがあって格好良かった
そこからの最後にかけての畳み掛けがすごかったな
2.ホモサピエンス
朗読パートの
「自分のことが嫌いになりそうで
誰かを好きになることを恐れ
やめてしまった思春期」
のところ、本当に過去を振り返ってるような情感が伝わってきた
朗読の最後に筆村の解釈を含んでいるのであろう、歌詞にはない一文が毎曲追加されてるんだけど、
ホモサピエンスの時のこの一文がとてもよかった、筆村のタイトルの解釈すごく良いなあと思った
「自分のことが嫌いな日もあれば
自分のことを好きになれる日もある気がする
そんな僕らはみんな同じ人間だから」
ライブパートは、筆村の歌い出しから
今回の企画で気づいたけど、バラード系の曲って筆村の歌い出しが多くて、
ミキちゃんが狙って歌割をしたのかどうかはわからないけど、世界観に惹き込む語るような歌い出しでとても素敵だなあと思った
1Aのぺいちゃんがいつも以上に語るような歌い方をしていてジーンとしてしまった、表情もすごく切なくて綺麗で…
1サビの筆村の
「決めつけられると胸が張り裂けそうになるんだ 今でも」
のところ、朗読でもここを選んでいて
音に乗ると余計に胸がギュッてなった、張り裂けそうに、のところの盛り上がる(適切な表現がわからないけど)歌い方が好き
1Bも2Bも紅の歌い方がすごく丁寧で一音一音置いていくような歌い方で特にロングトーンがすごく綺麗だった
「咲いてしまうから」のところの儚い笑みが好き
ホモサピのミキちゃんのCメロ大好きなのですが、今回特に語るようにブレス混じりの歌い方でとても良かった
今回多分初めて?サビのハモリを入れてたけど、ラスサビだけユニゾンに戻すのが重厚感すごくてコンサートホールで聴くクラシックみたいだった
ミキちゃんの声の支え力?安定感すごいなあと思った
ハモリは音量調整するともっと良くなりそう!
(ホモサピの感想長すぎ)
3.ノスタルジスター
朗読で歌詞にいつも以上に注目したけど、
この日一番ミキちゃんの歌詞ってすごいなって感じたのはノスタルジスター
「忘れてた青い春の懐かしい校庭は
二人馳けた足音は耳にさえ残らずに
もう誰かたくさんの人の足跡がつく
僕ら前に進まないといけない気がした」
こんなに詩的でそれこそ郷愁のある表現ある…?
足音からの足跡の対比とか言葉選びの綺麗さとか情景の浮かぶ感じとか
改めて凄まじさを感じてしまった
ライブパートは、
イントロのぺいちゃんのソロの振りとても好きなんだけどこの日はより一層しなやかさを感じたな
1Bの「消えゆく思い出」に紅の一音一音大事に置きながら歌う歌い方がとてもマッチしていてふわっと消えていくような感覚で素敵だった
あとノスタルジスターは紅のハモリがとても良い、もう安定感がすごい
筆村の2Bもとても良かったなあ、ミキちゃんのBメロの上ハモからラストだけ下ハモになるところもすごく好きです
4.(1+1)×0=0
筆村の歌い出しを聴くたびにグッと身構えてきた曲
ゼロって聴くとき、いつも覚悟がいる、くらってしまうから(良い意味で)
1Bの筆村「誰かと手を取り合う事で初めて」からの紅「"割り算"を覚えていくのかな」のバトンタッチのところすごく好き、筆村のブレス混じりの歌い方から紅のまっすぐな歌い方どちらも好き
ミキちゃんの上ハモ、全般的に好きなのですが特にゼロの上ハモは良い意味で存在感がなくて好きです、溶け込んでいる
特にラスサビ本当に最後のところ、儚くて綺麗だった
あとぺいちゃんの高音の息の抜き方が好きなんですけど、ゼロの筆村とのユニゾンのファルセットにかかったあとの抜き、すごくよかった
落ちサビの筆村はいつも魂の叫びを感じる
憑依してるってこのことかなって感じ
Cメロのミキちゃんが少しずつ盛り上げていった先の筆村の感情爆発でいつも鳥肌が立つ
5.病める時も健やかなる時も
ここの朗読も良かったなあ
昔話を子どもに読み聞かせるような語り口で始まって、最後の「僕は願う」で等身大に戻る感じ…
「この地球では皆同時には幸せにならないことを知った
ならせめてこの瞳に写る人たちだけは 君たちだけは」
の部分を朗読に選んでたけど、わかる、ここすごく良いよね
パートもぺいちゃんからふでくれに繋いで
背中合わせのみきぺいと向かい合うふでくれっていう構図がすごく好き
宗教画みたいな、教会のステンドグラスのような印象
この曲だけじゃないけど、横並びで踊る振りの時、いっつもぺいちゃんがめちゃくちゃ楽しそうで好き
やめすこは特に見ててこっちがすっごく幸せになる
やめすこはミキちゃんのラスト
「ねぇメグリアエタそれだけで
たったひとつ思いがここにあるちゃんとある」
のところが大好き
泣きそうな鬼の顔になってたら優しい笑顔だったり
今回、穏やかな笑顔で胸がぎゅーっとなったな
(好きしか言わなくなってきました)
6.人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ
私は全二丁魁の曲の中で一番人好きが好きで、
ミキちゃんのパートの中で一番人好きの落ちサビが好きです
だから筆村が朗読のパートにそこを選んでくれてとても嬉しかった
「将来設計なんて聞かないで」のところも好きだから
朗読パートの最後のところもすごく好きだったな
ぺいちゃんの1A聴くと「繰り返しここまできたんだ」のところで泣いてるぺいちゃん思い出して毎回泣きそうになっちゃう(ここで感極まってるイメージが強い)んだけど、この日は少し力強い歌い方でまた印象変わったなあ
サビの紅ハモリからミキちゃんハモリのスイッチングがすごく好き
紅、上ハモリが多いから低音でハモってるの珍しい気がする
Cメロのラスト、「君を思うんだ」のロングトーンのフェイクかっこよかったな
最近ハモリとかフェイクとか色んなアレンジを試していてライブ感をより強く感じて好きです
その日その時のパフォーマンスって感じ
あと一番最後の紅のパート本当に大好き
柔らかい光が差してくるような幸福感のある終わり方
7.言いたいことも言えないこんな世の中じゃん
このライブの始まりから思っていたけど、セトリ…となりました
筆村が二丁目の魁カミングアウトを知った「ウサギと賽子さん」からはじまり、
二丁目の魁カミングアウトに出会った「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」でおわる
オタクだからこういうストーリー性に弱いです
1サビで紅が手を差し伸べて筆村がぎゅっと握るところでグッときた
新しい歌割でラスト、ミキちゃんが歌ってぺいふでくれが歌って、のパート分けすごく好き
なんかミキちゃんがイメージする世界を4人で表現していくって感じがする
ミキちゃんが愛を伝えてそれをまた3人が一緒に伝えて、みたいな
通常配信の方で最後の最後に筆村の表情を写すんだけど、
この演出すごく素敵だと思った
穏やかな笑顔で胸がぎゅーッとなった
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このライブ本当に良すぎて、翌日の特典会で筆村に「Blu-rayで欲しい」って言ったら「そんなに?!」と笑われました(でも喜んでくれた)
このライブだけじゃなくて、
ぺいweek、ふでweek、紅week、ミキweek、
全部全部良かったから是非サシトークの文字起こし書籍化に特典で各プロデュース公演の円盤を付けて販売してくれたらとても嬉しいです…